投資に役立つ10のポイント
メイヤー・インターナショナル(タイ)のリチャード・ケインには、賢い投資のための10ポイントを列挙しました。リチャード・ケインの長年のファイナンシャルコンサルタントとしての経験に基づいて書かれています。
1 リチャード・ケインは、米国株が1928年から2013年の間に急激に増え、それら20%以上が、20倍もの価値になったことを挙げています。基本的なことを知っていれば、ボラティリティを恐れることはないのです。ただ単に投資する前に、不確定要素をしっかりと調べるべきだというアドバイスを受ける投資家もいらっしゃるでしょう。実際、予測できないマーケットほど、情報効果が高いものです。
2 タイミングは投資にとって非常に重要なものです。タイミングをつかめば、非常に有利になります。株を売るときにはぜひこのことを思い出してください。常に利益を狙うことは、時に投資家を殺すことにもなりかねません。
3 ヴァンガードによると、S&P500に評価されている70%以上のミューチュアルファンドが、ここ20年でパフォーマンスが落ちているとのことです。プロの投資家という言葉は、時に注意が必要です。リチャード・ケインには、なぜ優秀なマネージャーがチャンスを物にできるのかを知ることが重要だといいます。
4 バンクオブアメリカによると、1980年以来、40%の株式が、「大きな損失」に苦しんでいるといいます。少なくとも70%がリカバーしていないとのことです。株は予期せぬ事態で下落するのです。
5 金融史を見てみると、10年前までしか遡ることをしていないように見えます。時間が解決してくれる、という諺がありますね。時は様々な問題を解決してくれますが、同時に、重要な教訓も忘れさせてしまいます。例えば、2007年から2009年の危機など、主な金融危機は、すぐに忘れられます。70年代から80年代のハイパーインフレも。
6 製薬会社や清掃業者、建設資材会社のような退屈な会社の株式は、長期的な投資に適しています。最も斬新なものは、最悪であることが多いです。過去30年に遡って、このような株の動向を見てみるのも面白いかもしれません。
7 もし全ての投資家がマーケットに影響を与えようとしたとしても、その努力は無駄でしょう。しかし、全ての投資家がマーケットに影響を与えないようにしたとしたら困ります。マーケット情報になんの価値もなくなってしまうからです。解決方法としては、新しい知識を得、お金を動かすエキスパートを持つことです。
8 オレゴン大学のエコノミスト、ティム・デュイ氏によると、「赤ちゃんがいる限り、資本償却、技術革新、嗜好は変化するものだ。成長への強い機動力が生まれるからだ」。これはよいアドバイスです、しかし、人口減、生産力減の日本株のようなものへの投資については、あてはならないかもしれません。日本株は20年以上下がり続けています。
9 大不況のときに株式を持つことがおすすめです。2009年に始まった3年間の大不況は、経済に大きな影響を与えました。多くの人たちが、大損は避けられないと思ったときが、大きなリターンを得るチャンスであることもあります。長期間の予測は、金融アナリストにとって、最も関心のある事項です。株が最安値のときに、少しでもいいので、株式を買ってみれば、いつか大きなリターンを得ることができるかもしれません。
10 学術研究によると、トレーダーが最も儲かっていないとのことです。トレードも一つの手段ではありますが、投資としてはよいアイデアではありません。
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日本アジアウェルスマネジメント
代表取締役 リチャード・ケイン
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リチャード・メイヤー・ケイン
カナダ・モントリオール州ケベック生まれ。
ロンドンに上場するアジア・ウェルス・グループの代表取締役。東京で、メイヤーグループの代表を15年務めた後、現在アキコ夫人と二児とともにバンコク在住。
リチャード・ケインは、アジアにおける資産マネジメントについて、19年以上の実績を持つ。日本人に対しても、国際税務、資産管理に関するコンサルティングを行う。